【第2回】
ステイヤーという地位すら希薄なものになりつつある近代競馬において、今なお3200mのGTがあるのは131回という歴史と天皇賞という名の重みを感じる日本独特の文化の象徴が支えているのかもしれない。メジロの子はメジロと言われた時代も今は昔。SSの血と競走馬の早期引退が時代と共にそのスタイルを変えようとしている。
馬券考察において距離適正、鞍上の力不足にだけは目をつぶれない淀の長距離。そうそうたる名馬が守ってきた淀の盾は、裏を返せば格のある馬が勝つレース。今年のメンバーでタイトルホルダーはヒシミラクル、ザッツザプレンティ、アドマイヤグルーウ゛、マカイビーディーウ゛ァの4
頭それぞれ馬券の中心に強く推奨できない不安要素を抱えているのも事実。
◎ サンライズペガサス:前走と中間を見る限り、あの頃に近い状態でキープできている。シンボリクリスエスに迫った2002年のあの頃のように。
○ アイポッパー:実績や戦ってきた相手にこそGTにはワンパンチ足りない印象の馬だが、大賞典での1番人気は認められてこそ。小粒なメンバーだったと言ってしまえばそうかもしれないが、今年はそういう年なのだから仕方がない。
▲ ヒシミラクル:先の4頭で1頭選べと言われればこれ。4頭中一マイナス要素が少なく、淀は走る。
△ リンカーン:復調ぶりに現場サイドで意見が別れているため△としたが、私の目からみて○でも問題ない調子にはある。
もうちょっと印も付けたくなるが、これ以上はキリがなくなるので。ただし、マカイビーディーウ゛ァに走られても文句は言えない。買うか買わないかは好みだろう。私は買う。
神嶋
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